その他の古銭・紙幣
板垣50銭札 東京証券印刷鰹ャ田原工場製 26
板垣50銭札は雑札中の雑札ですが、小田原工場の組はあまり市場に出てこない類です。「225626」と「225726」が存在すると言われています。小田原工場製の2組は割と少なく、おそらく発行されたのは規定の5百万枚の1パーセント以下でしょう。板垣50銭札は、戦後発行の他の小額紙幣の中では、出てくる記号、出てこない記号の差がはっきりしています。
この札は、雑札15枚くらいのロットにぽろっと入っていましたが、何と225726の50銭が2枚も入っていました! もう1枚はS県在住の明銭収集家の方にお譲りしました。
宿駅札(宿場札) 草加宿 人足一人
以前に15年間くらい、埼玉県草加市に住んでいたことがありました。たまに氷川町の草加コイン柿沼勲さんを訪ねることがありましたが、ろくすっぽ買わない客だったにも拘らず、親切にして頂きました。柿沼さんの世間話は面白く、
「さっき工事業者に天保銭売ってさ...工事現場で古井戸を埋める前、この辺では天保銭を投げ入れてから埋めるんだよ...」
「草加で普通の人から買取った天保銭からは、何故か良く仙台銭が出るんだよ...」
「この辺で買い取った寛永鉄銭は、袋一杯全部小菅銭で、もうどうにもならないないよ...刀鍛冶へ、潰しで売っちゃうんだ...」
「草加の札があって、ものすごく少ないよ...」
と、つぶやくように教えて頂いたことがありました。しかしながらその後、柿沼さんは鬼籍に入られ、「草加の札」は、永く心の中に残っていました。
2010年春、いつも懇意にさせて頂いているYさんから、「あんた以前に草加に住んでいたから...」と、私事の御祝いに、草加宿の札を下さいました。実物を見ることもなかなか叶わない草加の札を頂き、Yさんには心より感謝している次第です。
草加一丁目から煎餅処の六丁目まで、街道に面して細長く栄えた旧市街、一体どの辺りで刷られ、時を経過したのかと考えると、楽しくなります。草加は震災や戦災を殆ど受けませんでしたが、明治初期に大火に見まわれており、現存数を考えると大火による焼失も考えられますが、発行数、そして宿場町の経済はさほど大きくなかったのでしょう。
郷土愛も加わって、古札の魅力はどれも素晴らしく、はまったら抜けられなくなることは目に見えており、爺になるまで封印しています。
茶源郷まつり通貨
数年前、地域振興券が発行された際には、収集家泣かせと聞きましたが、これは平成24年11月3日と4日の2日間だけ、京都府相楽郡和束町であった茶源郷まつりで通用したお祭り通貨、茶源券です。こういう類は、ヤフオクではまず売りに出ず、現地に行かないとなかなか手に入りません。金種は100、500、1000茶源の3種類。1茶源=1円らしいです。現地に程近い場所に住まわれる知人Mさんからの頂き物です。
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