鹿島鉄道 鉾田線
霞ヶ浦を右手に見ながら、常磐線石岡から鉾田に至る27.2kmの非電化単線路線でした。晩年の愛称は「かしてつ」で通っていましたが、古いファンの方には鹿島参宮鉄道
鉾田線か、関東鉄道
鉾田線でしょう。
昭和54年に関東鉄道から切り離されて鹿島鉄道になった後は、公式には鉾田線ではありませんでしたが、常磐線の車内アナウンスでは最後まで「鉾田線」でした。関東鉄道系の路線では唯一、自衛隊百里基地向けの燃料貨物輸送が行なわれていました。しかし榎本駅からのパイプライン老朽化のため貨物輸送は2002年に取り止めとなり、これはこの鉄道にとって大きな痛手でした。さらに、つくばエクスプレス開業の余波を受け、筑波線の廃線からちょうど20年後の平成19年(2007年)3月31日限りで廃止されました。
お立ち台を行く鉾田線列車
キハ432 浜−玉造町
平成19年3月23日
鉾田線は普段、KR-500型レールバスによる運行でしたが、廃線直前には旧型車も最後の活躍をしました。キハ432は加越能鉄道からの譲受車です。同車とキハ431は縦揺れが大きい、乗って楽しい車でした。
キハ432 浜−玉造町
社紋
鹿島鉄道の社紋は、関東鉄道の社紋の中に霞ヶ浦・北浦がデザインされたものでした。
終点鉾田まで行く列車本数は約1時間に1本でしたが、途中の常陸小川止まりの列車は1時間に1,2本設定されていました。
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