東武2000系 サウンドギャラリー
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                         最終運転日の2000系 平成5年8月1日 大袋駅
          

  東武鉄道2000系は1960年代の登場で、時期的には初期高性能車とは言えませんが、甲高いモーター音はいかにも私鉄の初期高性能車といった感じでした。竹ノ塚、谷塚、松原団地、新田、蒲生、新越谷...といった、準急の停まらない泥臭い街の雰囲気と共に思い出されます。




平成5年8月1日
東武伊勢崎線 蒲生−新越谷
モハ2418 1605Tレ

2000系の最終運転列車です。
独特の走行音と、「ぴゅー」という電気ブレーキ、営団地下鉄日比谷線と泥臭い東武伊勢崎線を
駈け抜けた2000系、懐かしい方も多いと思います。
本録音を聴いて下さった方が2ちゃんねるに書きこんでおられる通り、大きな「ゴー」という音は
フェンデリア音です。結構、大きな音でした。
空気ブレーキの排気音が目立つのもこの形式の特徴で、停車時には「シューシュー」言って停まりました。
まだ高架複々線になる前の、地上線時代の、蒲生−新越谷間です。
新越谷は各駅停車しか停まらない、ホーム一面の小さなしょぼい駅でしたが、さすがに改札口は入鋏省略
ではなく、切符にはパチンと家型の鋏を入れる駅でした。
この辺りは50mレールと25mレールが混在していました。
2000系の最終運転は、直前に東武本線の駅か車内に小さく掲示が出たような記憶があります。
しかし、鉄道雑誌への掲載は間に合わなかったようで、インターネット普及前夜の平成5年、
情報は殆ど伝わらず、駆け付けることのできたファンは、かなり少数でした。
当日は定期列車のスジに乗り、小さなヘッドマークを付けてトブコと中目黒の間を数往復しました。
この録音の列車、夕方の中目黒発トブコ行き列車1605Tレで最終運転となりました。

 
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