番外編 春日部線76号鉄塔の嵩上げ
                           
 275kVの春日部線は昭和47年運開の比較的新しい送電線です。しかし、マニヤには知られている通り、春日部線は新規な送電線ではなく、一部区間を除いて猪苗代旧幹線を建替え、ルートを踏襲しています。春日部線は、北東京変電所から春日部市、旧岩槻市のへりを通り、東川口駅を通り越し、安行のお山を横断して京北変電所に至ります。建造されてから30年が経過し、いかつい大型の鉄塔ですがすっかり地域の送電線として馴染んでいます。
 春日部線は新しい送電線ながら背の低い鉄塔が幾つかあり、発展著しいこの地域にはアンバランスが感じられます。その中でも筆者の居住地に程近い、京北変電所手前の76号鉄塔は背の低い鉄塔で、近くに大型スーパー「ロジャース」やマンションもあり、遂に工事が着手されました。建替えなどこれまで殆ど無縁であった春日部線、76号鉄塔は現鉄塔の嵩上げで対応するものか?どんな鉄塔に生まれ変わるのか楽しみです。

 新鉄塔は現鉄塔と同所に建設されるようで、現鉄塔は解体せず、基礎工事が開始されました。現鉄塔のV吊とジャンパー線は外されているので、少々変な感じです。

 平成19年1月 写真撮影 カタピーさん













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 京北変電所の電源とも言える春日部線。76号鉄塔の工事のため、電気が切られていることを幸いに、お隣りの77号鉄塔、78号鉄塔の塗装が行なわれています。ペンキ飛散防止のネットを被せての作業です。夕方、作業が終わるとネットは外され、鉄塔は元の姿に戻ります。写真はネットを被った78号鉄塔で、青いジャンパーを着た巨人のようです。

 平成19年2月12日 写真撮影 カタピーさん









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 この2週間ばかり前までは、1月の写真と全く変化がなかったのですが、気が付いたら鉄塔の背が伸びていました。旧鉄塔をくるむようにして新鉄塔を組み上げ、電線をよいしょとずり上げて仮留めし、旧鉄塔を解体するという手筈で鉄塔嵩上げが行なわれたようです。この写真では、新鉄塔に飲み込まれた旧鉄塔を解体している所です。

 平成19年3月11日 写真撮影 カタピーさん









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 上の写真の拡大です。新鉄塔に飲み込まれ、腕金を外された旧鉄塔がお判りいただけるかと思います。

 平成19年3月11日 写真撮影カタピーさん






















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