古い送電鉄塔 のページ
永遠の出発点 東埼玉線94号鉄塔 埼玉県さいたま市見沼区大字深作
塔頂が三角で背が低い鉄塔は、多くが大正時代から昭和初期にかけて建設されたもので、現在となっては立派な産業遺産です。私はこのような鉄塔が連なる東埼玉線沿線で育ち、祖父母親戚の家も南葛線、京北線沿線にあったため、この手の旧型鉄塔はとても馴染み深いものです。
15年ほど前に版行され映画化された「鉄塔 武蔵野線 (銀林みのる氏著)」は、鉄塔マニヤを歓喜させただけでなく、鉄塔の捉え方に関して一般人を啓蒙したという意味で、大きな意義があったと言えましょう。それまでは鉄塔マニヤなぞ、その存在自体が世の中に全く認知されていませんでした。この作品がきっかけかも知れません、近年、資料的にも非常に素晴らしい鉄塔のWebサイトが幾つも立ち上げられています。これらのサイトは鉄塔の紹介を超え、明らかにデータベースの域にまで完成度が高められつつあります。平成19年夏には鉄塔マニヤによる本邦初の本格的写真集「東京鉄塔(サルマルヒデキ氏著)」も出版されました。送電線・鉄塔に興味を持っている方は意外に多いようですが、これを機に、同好の士が益々増える事を願うところです。
閑話休題、私は嘗て「鉄塔 武蔵野線」の主人公のような少年でした。マニヤ間では「ジャミラ鉄塔」とか「イカ鉄塔」などと呼ばれている、塔頂が三角形で背の低い魅惑の鉄塔に魅せられて、大分年月が経ちました。しかし私の好きな古い鉄塔は、年々立て替えられて姿を消しています。あと5年もしたら、これらの旧型鉄塔は殆ど消えてしまうでしょう。
そこでここでは、身の回りの好きな鉄塔たちを中心に、若干の蛇足を加えてみました。
66kV送電線
鳩ヶ谷線
154kV送電線
東埼玉線
上越幹線
亀戸線
京北線
南葛線
群馬幹線
猪苗代新幹線
猪苗代旧幹線
小北線
上毛幹線
川世線
木曽幹線
関西幹線
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