5000系、5050系、5070系
最後の活躍をする5000系
クハ5162ほか 栃木 平成18年8月26日
さよなら運転会での晴れ姿
クハ5162ほか 東武日光 平成18年12月16日
板張り電車7800系の車体更新により昭和54年から昭和61年にかけて登場した系列です。流用された部品は台車、モーター、制御器、コンプレッサー(5070系のみ新品)、マスコンなどです。実質的な試作車の5000系、量産車の5050系、6両固定の5070系に細分されます。
更新当初は本線浅草口、野田線、東上線に配属されました。78系時代と同じく準急運用に入る事も多く、高速で突っ走る姿も見られました。
10000系、10030系の増備とともに本線を追われ、野田線への転属が進められました。本線系では5050系の2両固定車が大師線と亀戸線に、東上線では5000系と5050系が小川町以北と越生線に居残りましたが、平成3年頃には5000系全車が野田線に集結した時代もありました。その後、支線区の3050系と3070系を代替するため、5000系と5050系は伊勢崎線館林以北、日光線栃木以北に活躍の場を移しました。朝夕の野岩線では、先輩3070系の運用を継承し会津高原(現・会津高原尾瀬口)までの運用もありました。5070系は6両固定編成のため転配されず、そのまま野田線に居残り、平成16年10月のダイヤ改正で野田線が新性能化されるまで活躍しました。支線区に残った5000系と5050系は、新型車の入線により順次余剰廃車となり、5060Fと5062Fの4両編成2本8両が宇都宮線で最後の活躍を続けていましたが、遂に平成18年12月末日で全廃されました。12月16日には、東武鉄道の粋な計らいでさよなら運転会が催され、満載のファンを乗せて新栃木と東武日光間、お名残の1往復をしました。関東大手私鉄で最後まで残った吊掛車でした。
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